わが宗門(曹洞宗)での 書き方、訓(よ)み方の一例 121号
 わが宗門(曹洞宗とよんでいる)で使う仏教の独特のことばの書き方、訓(よ)み方の一端をしるします。
まちがえると、あの人はなにもわかっちゃいない、などとからかわれる。
 曹洞宗は、「そうとうしゅう」。〈そうどうしゅう〉とは言わない。
 道元禅師の主著「正法眼蔵」は、「しょうぼうげんぞう」。〈せいほうがんぞう〉、〈せいほうみんぞう〉ではない。
 瑩山禅師は「けいざんぜんじ」と訓(よ)み、〈えいざんぜんじ〉とは訓(よ)まない。
 「大本山總持寺」と書き、〈大本山総持寺〉とは書かない。
 「座禅」も悪くはないが、「坐禅」が正しい。
 「懺悔」は、「さんげ」と訓(よ)む。〈ざんげ〉ではない。
 「禅師」は「ぜんじ」。〈ぜんし〉ではない。
 「貫首」は、「かんしゅ」。
 「和尚」は、「おしょう」。ちなみに、天台宗では「かじょう」、律宗、真言宗、真宗では、「わじょう(和上)」。
 「南無三宝」は、「なむさんぼう」。〈なむさんぽう〉ではない。
 「身心一如」は、「しんじんいちにょ」、〈しんしんいちじょ〉ではない。
 まだ、いろいろあるが、独特の書き方、訓(よ)み方は、それぞれの宗派によってことなる。

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