日本のクリスマス 134号
 著名な、ある女流作家・クリスチャンが、「「人間になる条件」は与えること」と題して新聞に書いておられる。この題名には、私も共鳴する。
 「クリスマス商戦がいよいよ始まりますよ、」「クリスチャンでもないのに、クリスマスにだけは乗っかる意識というのは浅ましく、侘(わび)しく、そしてほんの少し無礼なものだという気はするが、景気をよくするためには、理由は何でもよいから人々に買ってもらうようにしたい、という空気もわからぬではない(産経28、11、30)というくだりには、?となる。
 私は、小、中学生のころ四年間は、カトリック教会によく通っていた。神父さんから伝道師になれとはげまされた。
 大学生のころ、世田谷三軒茶屋のカトリック教会のクリスマスイブに出かけ、徹夜で行事に参加したこともある。
 それはともかくクリスマスをあそびや商売の手段、道具にするな、クリスマスには教会に行きなさいと言いたい。
 日本のキリスト教徒は、この点を、しっかり説いてもらいたい。
いろいろなものに利用されて、クリスマスが一般化するのは、もう一つのキリスト教のねらいかもしれないが、堕落したずるい手法ではないか。

(この文章は、平成28年12月に書かれました)

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