『伝光会』って、なんですか 第64号
 10月31日(土)午梯1時より、11月1日(日)午前九時から、それぞれ1時間半ばかり、第一回の 「伝光会」を、大乘寺で開きます。
 わが大乘寺を開いた徹通義介禅師(1219−1309。永平寺第三世)は道元禅師(1200−1253.永平寺御開山。曹洞宗高祖)のまな弟子です。徹通禅師のまな弟子は、瑩山禅師(1268−1325。曹洞宗太祖)です。
 瑩山禅師は、大乘寺の第二世住職となり、のちに能登に永光寺(羽咋市)總持寺(輪島市)をお開きになりました。
 瑩山禅師の門流たちが、こんにちの日本の曹洞宗の基礎、源流をつくりました。およそ一万四千五百か寺。いま、日本で、最大の仏教教団です。
 この瑩山禅師が、大乘寺で、道元禅師、懐奘禅師(1198−1280。永平寺第二世住職)、徹通禅師と脈々と伝わる仏祖正伝の教えをお説きなったものが、お弟子によってまとめらて『伝光録』という本になりました。
 『伝光録』は、自然、人間、植物、動物などなどに一貫してあらわれている真理(法)を「ひかり」とよび、その「ひかり」をインドのお釈迦さまから、中国、日本の歴代の祖師たちが、ひとすじに、どのようにうけとめ、どのように「伝」えてきたかを「録」した書物です。世界に類例がありません。
 その『伝光録』を学ぶ集いを、「伝光会」といいます。私が提唱(おはなし)いたします。『伝光録』を学ぶことによって、生きることの根源的な意義を自覚するよすがとなればと願っています。どうか、ぜひ、おいで下さい。
 資料費500円。定員100名 
(『正法眼蔵「生死」の巻(2)は、次回にまわします)

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