第二回『伝光会』 第74号
 11月6日(土)午後一時より、11月7日(日)午前九時から、それぞれ一時間ばかり、
第二回の「伝光会(でんこうえ)」を、大乗寺で開きます。
 わが大乘寺を開いた徹通義介禅師(てっつうぎかいぜんじ)(1219〜1309。永平寺第三世)は
道元禅師(どうげんぜんじ)(1200〜1253。永平寺ご開山。曹洞宗高祖)のまな弟子です。
徹通禅師のまな弟子は、螢山禅師(けいさんぜんじ)(1268〜1325。曹洞宗太祖)です。
 螢山禅師は、大乗寺の第二世住職となり、のちに能登に永光寺(ようこうじ)(羽咋市)、
総持寺(そうじじ)(わじまし)をお開きになりました。

 螢山禅師の門流たちが、こんにちの日本の曹洞宗の基礎、源流をつくりました。およそ一万四千五百か寺。いま、日本で最大の仏教教団です。
 この螢山禅師が、大乘寺で、道元禅師、懐奘(えじょう)禅師(1198〜1280。永平寺第二世住職)、
徹通禅師と脈々と伝わる仏祖正伝の教えをお説きなったものが、お弟子によってまとめられて
『伝光録(でんこうろく)』という本になりました。

 『伝光録』は、自然、人間、植物、動物などなどに一貫してあらわれている真理(法)(ダルマ)を
「ひかり」とよび、その「ひかり」をインドのお釈迦さまから、中国、日本の歴代の祖師たちが、
ひとすじに、どのようにうけとめ、どのように「伝」えてきたかを「録」した書物です。
世界に類例がありません。
 その『伝光録』を学ぶ集いを、「伝光会(でんこうえ)」といいます。私が提唱(おはなし)いたします。
『伝光録』を学ぶことによって、生きることの根源的な意義を自覚するよすがとなればと願っています。
どうか、ぜひ、おいで下さい。

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