この道をゆく 132号
 今年は、平成29年、私は満81歳です。
今年は、大乘寺の住職として就任一五周年となり、その記念の一つとして、皆様の御協力をいただき、北國新聞社のおすすめにより『この道をゆく』と題する著書を刊行することとなりました。
 白山に「大乘寺御仏供水」があり、ほとんど人の知るところではないようですが、私は、とりわけこの尊い祖跡を守って来た白峰の栂さん、林さんの御功績をたたえたいとおもいます。わが宗門では「竜天さん」とよぶ軸物を、全僧侶が護持しています。また、永平寺、吉峰寺、大乘寺、永光寺、總持寺に「白山水」があり、ご開山さまにお供えする聖なる水ですが、瑩山禅師は、ご自分のことを「白山の氏子なり」とおっしゃっています。こういうことも、残念ながら知る坊さんは少ないようです。
 五月には、フランス・パリで、弟子丸泰仙老師開教50周年記念大会があり、私は招かれています。かつて、日本では弟子丸老師に意地悪をして相手にしませんでしたが、私は大いに応援していたのです。いまや、弟子丸老師のお弟子たちは、当時のジスカール・デスタン大統領、アンドレ・マルロー文化相をはじめ、全世界にひろまっています。
 私は「全国高等学校女子硬式野球連盟」の初代会長をしたというと、エッ?とおどろく人もいるでしょう。昨年、飯沼素子、濱本光治共著『花咲くベースボール』という書物が刊行されました。このなかに明らかです(幻冬舎)。

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