『正法眼蔵』ってなんだか知っていますか? 第61号
いま 『正法眼蔵』 というのは、鎌倉時代、永平寺(福井県永平寺町。曹洞宗大本山)の初祖・道元禅師がお書きになった代表的な著述です。およそ九五巻もあります。
そこに説かわている仏法・禅の教えは、わが国の歴史上、空前絶後の文体、表現で示されています。ですから、なかなか読めない。読めても意味が十分わからない。しかし、このごろは、原文を外国人も読むようになりました。
 道元禅師といえば、大乘寺のご開山徹通義介禅師は、その愛弟子です。やがて、永平寺の第三代の住持となりました。
 道元禅師がおなくなりになったあと、徹通禅師は、永平寺を、退いて、加賀へ赴き、大乘寺を開くことになります。このとき、『正法眼蔵』は、大乘寺へ移ったことでしょう。そして、徹通禅師は、大乘寺で、大勢の皆さんをまえにして、『正法眼蔵』を解説されたにちがいないと、私はうけとめています。
 『正法眼蔵』とは、仏教の真髄を意味します。仏教の真髄といっても、いわゆる仏教という枠をはなれた、あらゆるものの根本を指します。真実そのものです。たとえていえば、北極星のようなもの、羅針盤のようなものでしょうか。
 この真実をはっきり体得して、この世の苦しみ悩みを幸せに転じ、世界平和を実現し、大宇宙とともに生きてゆく。そういう生き生きした新しい世界を創造していきたいと願っています。
                げんぞうえ
 第一回の『正法眼蔵』の会である『眼蔵会』を、7月4日(土)午後1時より、7月5日(日)午前9時より、大乘寺法堂で開きます。実費500円。定員100名。ぜひ、ご参加を!!

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